
IS6FX(旧is6com)は両建てが公式に認められている海外FXブローカーの1つです。
しかし中には禁止されている手法もあり、すべての両建てが可能なわけではありません。
そこでこの記事では、そんなIS6FXの両建ての
・IS6FXの両建てに関する禁止事項
・初心者が間違えやすい両建て手法と活用方法
・両建ての注文方法
について詳しく解説していきます。
IS6FXで利用できる「両建て」とは
両建てとは、1つの通貨ペアで「売り」と「買い」両方のポジションを持つことを言います。
両建てを使ったトレード手法には、「サヤ取り」や「アービトラージ」と呼ばれる手法がありますが、海外FX業者の中には禁止している業者も少なくありません。
IS6FXで両建てトレードは可能なのか
IS6FXでは両建て取引が可能です。
公式にもあるように、一部の両建ては禁止されていますが、同一口座内であればポジションの両建てが可能です。
しかし、禁止事項を破ってしまうと厳しい罰則もありますので、ルールの範囲内でのトレードを行うようにしましょう。
IS6FX両建てに関する4つの禁止事項
それでは、IS6FXの両建てに関する禁止事項について見ていきましょう。公式サイトのガイドラインの中で、両建てに関する事項は以下の4つです。
両建てに関する禁止事項
複数の業者(もしくは複数のトレーダー)の口座で両建て等のヘッジ取引を行うこと 当社で複数の口座を持ち、両建て等のヘッジ取引を行うこと 経済指標時、アメリカ雇用統計発表時ならびに政府や中央銀行介入など相場が急激に変動するタイミングのみを狙った悪質とみなすトレード
それでは詳しく見ていきましょう。
①複数口座をまたいでの両建て
IS6FXでは、同一口座内での両建ては認められていますが、別口座での両建ては禁止されています。
初心者のうちは、複数口座を持っていると意図せず両建てを行ってしまうおそれもあります。最初は無理せず、単一口座でトレードしましょう。
②IS6FX以外のFXブローカーとの両建て
IS6FXと他のFXブローカーとの間の両建ても禁止されています。
IS6FXのみで取引している方は心配ありませんが、複数のブローカーを使い分けている方は同一通貨ペアで両建てしてしまわないように注意してください。
③複数人での両建て
また、個人で両建てをするのではなく、複数人での両建てトレードも禁止されています。
④相場の急変動時のみを狙ったトレード
これは両建てに限りませんが、
- 雇用統計の発表
- GDPの発表
- アメリカ大統領選
- 国際的な大きな事件
といったゼロカットシステムを悪用した相場の急変動時「のみ」を狙ったトレードは禁止です。
相場の急変動時のトレードはガイドラインに抵触する恐れがあるとともに、不確実なギャンブルトレードになってしまいがちなので手を出さない方が得策です。
バレたらどうなる?
ここまで、IS6FXの両建てに関する禁止事項を解説してきましたが、「やってもバレなくない?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、そういった考えで悪質なトレードをしていると、必ず自分に返ってきます。IS6FXは違反行為に対して非常に厳格で、不正・違法行為を行うユーザーを特定するため「高度な独自技術」を使用しているほど。
違反行為を行うと、
- 強制決済
- 出金拒否
- 利益取り消し
- 口座凍結
などの重いペナルティが課されることになります。
IS6FX公式の中には以下のような記載もありますし、少しでも怪しいと思われるトレードはやらないことをオススメします。
この判断につきましては、当社監視チームによる判断となり、お客様の意図と相違がある事もございますが、疑いが生じた時点で執行をさせて頂く場合がございます。
引用元:IS6FX公式
初心者に多い「両建て」の勘違い
ここまで、IS6FXの両建て手法、禁止事項について見てきました。

こんな疑問をお持ちの方もいるでしょう。
結論から言うと、IS6FXでの両建てトレードは中級者向けの手法です。
両建てで利益を出していくことは可能ですが、FXの理解と経験がないと、損失だけを生み出す手法となってしまいます。
そこでここからは、初心者時代のマコトが失敗した両建て手法と、そこから学んだ「両建てのホント」について説明していきます。
初心者時代のマコトが失敗した両建て手法
上昇か下降どちらにレートが動くか予想できますか?
経験を積むと、徐々に予想できるようになってきますが、初心者のうちはなかなか難しい。
そんな時、思いついてしまったのが、「両建てエントリーをして相場がどちらかに動き始めたら片方だけ決済する」」という方法。これなら絶対に勝てる!とさっそく実践。
果たしてその結果は・・・・
あっさり惨敗w
ここでようやく、自分がやっていた両建てが間違っていることに気づいたのです。
というわけで、ここからはこの失敗から学んだ教訓をお伝えしていきます。
FX初心者の両建てが「必敗法」である理由
私が両建て手法で失敗した理由。それは、「全く意味のない両建てをしていた」から。
失敗した当時の私は、このように考えてトレードしていました。
②レートが100円になったタイミングで含み損が出ている売りポジションを損切り。
(-1円の損失)
③レートが上昇したタイミングで買いポジションを決済すれば利益が出るはず!
(+2円の利益)
-1円の損失と+2円の利益で合計の損益は+1円
しかし、この考え方は完全に間違い。これでは利益が出るはずがありませんでした。
では次に、両建てをしない場合のトレードを考えてみましょう。
②レートが101円になったタイミングで決済し利益を確定
(+1円の利益)
合計の損益はこちらも+1円
見比べてみると分かるように、両建てをしようがしまいが結果は+1円で全く変わりません。
この2つの結果から分かることは、「両建てはポジションを持っていないのと全く同じ状態」ということ。私がやっていたトレードは、完全に意味がなかったのです。
さらに、両建てトレードでは、買いと売り両方のポジションをエントリーするために2倍のスプレッドがかかります。
利益は出ないのに2倍のコストがかかっていたら、そりゃ勝てるものも勝てませんよね。
両建てで利益を出すことはできる?
大失敗した私の経験から、初心者の両建ては危険という事がわかりました。ただ、両建て自体が全く使えない手法、というわけではありません。
そこでここからは、利益を出すための両建ての使い方について解説していきます。
- スワップポイントのサヤ取り
- つなぎ売り
- 心理テクニック
手法①:スワップのポイントのサヤ取り
スワップポイントのサヤ取りとは、買いスワップと売りスワップの合計がプラスになる通貨ペアを狙って両建てをすること。
スワップのサヤ取りで利益を出せるFXブローカーは少ないですが、上手く活用できれば継続的に利益を出すことができます。
詳しくは、以下のスワップポイントについての記事でも解説しています。
IS6FX(旧is6com)においてはスワップポイント狙いの取引はあまりおすすめできません。その理由を解説しています。また、注意が必要な通貨ペアについても同時に紹介しているので必見の内容です。
手法②:つなぎ売り
つなぎ売りとは、長期の上昇トレンドを狙って買いポジションを保持しながら、短期の下降トレンドを狙って売りポジションで細かく利益を出していく手法です。
この手法は上手くいけば利益を積み上げることができますが、そのためには相場の流れを完全に把握していなければなりません。
実際のチャートではこんな感じです。
手法③:心理テクニック
最後に、両建てを心理テクニックとして使う方法を解説します。
FXのトレードは損失は小さく利益は大きくが原則ですが、これがなかなか難しい。なぜかというと、トレード時の心理状態には「プロスペクト理論」が働いているから。
- プロスペクト理論とは
「損失回避の法則」とも。損失を確定させる決断を先延ばしにしてしまう人間の心理的傾向のこと。
簡単に言うと、含み損が膨らんできてもはなかなか損切りができないアレのことです。人は誰もがこの心理的傾向を持っているので、感情に任せたトレードでは負けやすくなってしまうのです。
そこで両建てを活用すれば、プロスペクト理論を克服することができます。
両建てトレードでは、含み損益が固定されていることで目先の損益にとらわれない判断ができます。そのため、ポジションを保有しながらも客観的なトレードができるというわけです。
IS6FXで両建てする際の注文方法(MT4)
最後に、MT4での両建て注文についても見ておきましょう。
注文方法
- ポジションを持ちたいタイミングで買い、または売りをエントリー
- 上記のポジションを保有したまま、逆ポジションをエントリー
たったこれだけです。
下の画像は、両建てを行った時の注文画面になります。
チャートの赤枠内のタイミングで両建て注文を行いました。その下の枠内がポジションの詳細情報です。
青枠で囲ってある部分で「Buy」と「Sell」の両方のポジションを保有していることを確認できますね。
解除方法
両建てを解除するには、両建てをしている時に決済したいポジションの「×」をクリックすることで解除することができます。
まとめ
ここまで、IS6FXの両建てについて解説してきました。もう一度おさらいしておきましょう。
- 初心者はメンタル面の安定のために両建てするのはアリ
- IS6FXでは同一口座間での両建てのみOK
- 禁止事項の違反には重いペナルティ
この記事を読んで、両建てに興味を持った方は、自分のトレードで試してみるのもいいかもしれません。
当サイトではIS6FXの評判や口コミについても詳しく解説しているので、IS6FXの安全性や信頼性が気になる方はぜひ他の記事も読んでみてください!